綴るということ
昔から、文章を書くことに憧れがあった。
人付き合いがわからず、環境の変化に適応できずあっというまに不登校になった中学生の頃、持て余した時間で浴びるように本を読み、個人サイトを作って芸能人の夢小説的なものを公開したりもしていた。
今読み返せば目も当てられない酷いものだろうが、夢中になって書き散らした日々はとても熱を持って楽しかった記憶がある。
ただ書いていた内容を思い出そうとすると全身を掻きむしってのたうち回るほどのダメージがある。誰もが抱える黒歴史ってやつですね。
ちなみに個人サイトはinfoseekだったのでもう爆散して消えている。命拾いをした。
いまだに、文章作品を作ることへの憧れがあり、小説のプロット用アプリがスマホに入っている。ずっと構想だけは練り続けている作品もある。
無責任に放り投げられる短文SNSにどっぷり浸かった結果、責を負って長文を書き上げる筋力のようなものは衰えてしまったのかもしれない。
そろそろ、はじめの一歩を踏み出してみてもいいのかもしれない。
公開することはなくても、すぐ叶えられる憧れがそこにあるのだから。